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パズル
第21章 欠けたパズル
お父さんは、ここ数年でめっきり老けた。本当におじいちゃんという呼称がしっくりくる風貌で、申し訳なくすらある。

「お父さんとお母さんが、晃一の家族である事は変わりませんし、いつでも遊びに来てください。こちらにもまた寄せてもらいますし、それに、彼女にしても、出産前後は動けませんから、どちらにしろ、また助けていただきたいのも正直な所です。晃一と彼女の相性もまだわかりませんし…」

「そうだね。でも、家族は晃一だけじゃない。君も私たちの家族だよ。もし、先で、その女性と君が結婚することがあるのなら、その彼女が産む子供も、君の子としてウチの孫として歓迎しよう。遠くの親戚より近くの他人なんて言葉もある。血のつながりがなくても、家族になり得るということを、私たちはもう知っているんだからね。」

「ありがとう、ございます。それと、お父さんとお母さん、明日の日曜日は、空いてませんか?」

「特に出掛ける予定はない、よな?」

「ないわよ?出掛けるの?」

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