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第24章 聖夜

俺のはごくシンプルな、リブのニットキャップ。ネイビーがメインで、折り返しの部分に水色のラインがアクセントに入ってる。普通に売ってるやつみたいな、完成度だった。

晃一は俺と逆で、水色がメインで、頭の上にポンポンと、耳当てがついたタイプ。ポンポンがネイビー。耳当てにもネイビーの模様が入ってて、凄く凝ったデザインだった。

「凄いなぁ、清美ちゃん！ありがとう‼︎」

「きぉちゃん、これ明日かぶっていってもいい？」

「良いよぉ。内側にね、ちゃんと名前も入れてあるからね！」

ネイビーの毛糸で、『ゆきむら こういち』と刺繍されていて。芸の細かさに感動する。瞳はこういうの縁のないタイプだったからなぁ…

手編みのプレゼントって、ちょっとテンション上がる。人によっては重いとかもいうけど、ニット帽くらいなら全然アリだ。