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パズル
第27章 オマケの 片想い
「ここ、いいか?」

俺は森崎の席に行った。

「井上くん」

「オンナ1人でヤケ酒かよ。みっともねぇ。」

「だって!幸村くんが結婚しちゃったんだよ⁉︎ これが呑まずにいられるかっつーの!」

ちょっと潤んだ目で、上目遣いに睨みつけてくる顔が、酒でほんのりピンクに染まってヤケに色っぽい。
俺は、ちょっとドキドキしながら向かいに座る。

「森崎が、幸村のこと好きだったのは知ってるよ。でもあいつ、その辺鈍いからさ。なんか恋愛ごとに関しては我関せずなとこあんじゃん?」

「そーなんだよねー。私ももっとはっきり言えばよかったんだけどさー。なーんか亡くなった奥さん一筋!って感じだったし。ココロの隙間に付け入るのもフェアじゃない気がして待ってたのに〜!私には解禁のお知らせが来なかった!」

「解禁て。猟じゃないんだからさ…」

「告白して振られたワケじゃないから、余計不完全燃焼っていうかぁ…」
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