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第6章 朋会

朋会は目を見開き、

「…順ちゃん、結婚したの？まだ大学生なのに？」

確かにまだ大学生だけど、それ中学生にはいわれたくないわ。

「大学生は結婚できるんだよ。」

「…順ちゃんのバカ、嘘つき‼︎」

朋会の、大きな目に、涙が盛り上がる。
え？ なんで ここで泣かれなきゃいけないんだよ？

「私のこと、お嫁さんにしてくれるって言ったくせに‼︎私のことは遊びだったの⁉︎」

ちょっと待て？
いつそんな約束した？
ってか遊んでねえし。
そんなことしたら立派な犯罪だよ！

「ちょっと待て、朋会、一旦落ち着け」

そう言って肩にポンと置いた俺の手を振り払い、

「触らないで‼︎不潔！ヘンタイ‼︎」

朋会はバッと踵を返し、逃げるように帰っていった。
何だったんだ、一体…

なんか散々な言われようだったけど、ヒトが聞いたら完全に俺がワルモンじゃないか。

後でおばさんには言っとこ。
ないとは思うけど、朋会の口からなんか拡張されて伝わっても困るしな。
しかし俺、いつ朋会と結婚するなんて言った？
全ッ然覚えがねぇ。

相手が相手だけに酔っ払って、てこともないだろうし…