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パズル
第9章 運命の日
結局、土曜日も瞳に変化はなく。
俺はいつ陣痛とやらが来るのか気が気じゃなかった。
母親学級で、最初は弱い、段々強く、間隔が短くなると聞いてはいたけど。痛みなんて個人差があるんだろうし、イキナリ痛くなる可能性もなくはない訳だろ?
日曜日の昼間、固唾を飲んで片時も離れない俺に、瞳が呆れたように笑う。
「順一ったら、ソワソワしすぎ。」
逆になんで瞳はそんな、落ち着いていられんだよ?
夕方になって。
「瞳?まだ痛みはないの?」
お母さんが聞く。
「…さっき、鈍痛って言うか、生理痛みたいな痛みはあったけど、もう治った。」
「イヤだ、それ陣痛じゃない?もう予定日も2日過ぎてるし、いつ来てもおかしくはないわよ。張りは?」
「そんな痛くないよ?さっきはちょっと張ってたけど。」
「徐々に強くなるのよ。まだあまり痛くないなら、先にお風呂入っときなさい。すぐに沸かすから」
「はーい。」
「お父さん、私、お風呂と瞳の入院の支度しますから、お夕飯は店屋物でも取ってくださいね。4人前!」
「了解」
俺はいつ陣痛とやらが来るのか気が気じゃなかった。
母親学級で、最初は弱い、段々強く、間隔が短くなると聞いてはいたけど。痛みなんて個人差があるんだろうし、イキナリ痛くなる可能性もなくはない訳だろ?
日曜日の昼間、固唾を飲んで片時も離れない俺に、瞳が呆れたように笑う。
「順一ったら、ソワソワしすぎ。」
逆になんで瞳はそんな、落ち着いていられんだよ?
夕方になって。
「瞳?まだ痛みはないの?」
お母さんが聞く。
「…さっき、鈍痛って言うか、生理痛みたいな痛みはあったけど、もう治った。」
「イヤだ、それ陣痛じゃない?もう予定日も2日過ぎてるし、いつ来てもおかしくはないわよ。張りは?」
「そんな痛くないよ?さっきはちょっと張ってたけど。」
「徐々に強くなるのよ。まだあまり痛くないなら、先にお風呂入っときなさい。すぐに沸かすから」
「はーい。」
「お父さん、私、お風呂と瞳の入院の支度しますから、お夕飯は店屋物でも取ってくださいね。4人前!」
「了解」