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パズル
第9章 運命の日
お父さんとお母さんの連携プレーは素晴らしかった。
俺1人じゃこうはいかない。
きっと、何もわからず右往左往するだけだ。
この時ほど、瞳の両親の存在をありがたく感じたことはなかった。

瞳は、特に激しい痛みを訴えることもなく、風呂に入り、俺も次の湯を頂いた。
その後、お父さん、お母さんの順番で入り、全員の入浴が済んだ頃には出前の寿司と、うどんが届いていて。

「瞳はナマモノは止しなさい、当たるといけないから。おいなりさんと、お巻きものくらいにしときなさいよ。」

「えー」

口を尖らせる瞳に、

「えー、じゃないの。もうあなた一人の身体じゃないのよ? 順一さんと一緒に赤ちゃんを守らないと‼︎」

「もー、そうやって妊娠してから全然ナマモノ食べてないんだから。最後くらいお寿司食べれると思ったのにぃ…」

そうだったのか…知らなかった。
ごめん、瞳。

「もう、お父さんも!なんで瞳が食べられないってわかっててお寿司なんか取るの?」

「す、すまん、つい。」

お母さんに怒られてシュンとするお父さんに、妙に同情したし、そんなお父さんは可愛かった。
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