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パズル
第9章 運命の日
結局、うどんと寿司で腹が膨れ、お茶を飲んでいると、

「あ、ちょ、ちょっと、痛い、かな」

と、瞳が立ち上がった瞬間、ブツッと言う何かが千切れるような音とともに、ザアッと瞳の足元に水が流れた。

「⁉︎」

瞳が崩れるようにしゃがみ込む。

え⁉︎と思った瞬間。

お母さんがサッと立ち上がった。

「破水したわ、瞳、すぐ着替えて!お父さん、車の準備、順一さん、病院に電話‼︎」

司令塔の的確な指示のもと、考える間も無く動くしかなかった。

お母さんはタオルで床を拭きながら、瞳の様子もチェックしている。

普段おっとりしているお母さんの、こんな機敏な姿、初めてみた。

やっぱり、母は強し、だ。

そして、戦場が、幕を開けた。



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