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パズル
第9章 運命の日
ワンピースに着替え、カーディガンを羽織った瞳は、バスタオルを服の上から腰に巻き、膝掛けをかけた状態で後部座席に座る。隣はお母さん、俺が助手席で、お父さんが運転だ。
病院までは20分。
ハラハラしながら後部座席を気にする俺に、お母さんが微笑む。

「大丈夫よ、どんなに頑張ったって20分じゃ産まれないから。」

お母さんの言葉だけが頼りだった。

「イタタタ…」

瞳の、腹が痛み出したようだ。

「大丈夫、まだまだよ。」

お母さんは優しくお腹を撫でながら励ます。

少しすると、痛みが落ち着くようで、瞳はフー、と息を吐いた。

一体、いつまで続くんだろう。
俺、明日の研修行けるんだろうか?

まだ始まったばかりだというのに、自分の無力さが、もどかしい。…俺は、何もしてやれない。
瞳は、苦しんでいるのに。
ごめん、瞳。心の中で謝るしか、できなかった。

日曜日ということもあって、病院の裏手の通用口から入り、警備員に破水の旨を伝える。

破水した時間とお腹の調子を確認すると、瞳はすぐに分娩室に通された。
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