この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
パズル
第9章 運命の日
「瞳、無理に笑わなくていいよ、苦しいんだろ?」
と聞く俺に、
「違う。順一の顔見たら、安心した。」
と言った。
俺で、いいの、瞳。
こんな、頼りないオトコなのに。
それだけで、泣きそうになった。
ずっと、瞳の横について、手を握った。
瞳はずっとその手を握り返してくれて。
お母さんは優しく瞳の腰をさすって。
お父さんはちょっと手持ち無沙汰だったけど、潤んだ目で、瞳をみていた。
どのくらい、そうしていただろう。
時刻は午後10時をまわり、時折スタッフさんが、瞳の様子を確認しにくる。
陣痛の間隔なんかをチェックしているようだった。
午前0時。
いきなり状況が変わる。
瞳の様子をチェックしに来た助産師さんが、膝掛けをめくり、瞳の足元をみて、
「さぁ、そろそろですよ!」
と、腕まくりした。
瞳は1人、分娩室に入り、俺たち3人はまた、廊下にでる。
睡魔に負けそうになる瞬間もあったが、ブンブン、と頭を振って耐えた。
と聞く俺に、
「違う。順一の顔見たら、安心した。」
と言った。
俺で、いいの、瞳。
こんな、頼りないオトコなのに。
それだけで、泣きそうになった。
ずっと、瞳の横について、手を握った。
瞳はずっとその手を握り返してくれて。
お母さんは優しく瞳の腰をさすって。
お父さんはちょっと手持ち無沙汰だったけど、潤んだ目で、瞳をみていた。
どのくらい、そうしていただろう。
時刻は午後10時をまわり、時折スタッフさんが、瞳の様子を確認しにくる。
陣痛の間隔なんかをチェックしているようだった。
午前0時。
いきなり状況が変わる。
瞳の様子をチェックしに来た助産師さんが、膝掛けをめくり、瞳の足元をみて、
「さぁ、そろそろですよ!」
と、腕まくりした。
瞳は1人、分娩室に入り、俺たち3人はまた、廊下にでる。
睡魔に負けそうになる瞬間もあったが、ブンブン、と頭を振って耐えた。