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パズル
第9章 運命の日
お父さんが。

「順一くん、明日があるんだ、少し寝ておきなさい。研修で居眠りしたら格好がつかないぞ。」

お母さんも。

「大丈夫、瞳も私たちも、これが終わったら好きなだけ寝れるけど、貴方はそうはいかないんだから。何かあったら起こすから、心配しないで。」

2人の優しさに、泣きそうになった。

瞳が後々入る病室の、ベッドを使ってもいい、と言われ、甘えて横になると、直ぐに睡魔に意識を奪われた。

セットした携帯の目覚ましアラームで目がさめる。
午前6時、あっという間に感じたな。
ん、と背伸びし、起き上がると、布団を整えた。

おかげで、スッキリした。
今日は研修だし。病院から会社までだと、アクセス的に家より遠いから、余裕持って行くには、あともう一時間もしたら出ないといけない。

廊下にでると、シーンとしていて、お父さんとお母さんも座ったままうつらうつらとしていた。

俺は下に降り、自販機でコーヒーを2本とジュースを買った。
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