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パズル
第12章 忘れ得ぬ記念日
「な、瞳…他にいきたトコとか、見たいモンとかないんなら、さ…その….ウチ帰って、…久々に…シない…?」

「え?何を?」

「…イチャイチャ…」

結婚前は…いや、結婚してからもお腹がそれ程大きくないうちはしてたっけ。別にハッキリ口に出さなくても、2人で何となくそういう雰囲気になったのに…妊娠後期で、お腹が大きくなってくると、中々難しくなって、生まれてからは瞳は完璧に母親モードで、チャンスが無かった。
寝室で、セミダブルのベッドに瞳と晃一、くっつけて並べたシングルベッドに俺が寝てる、けど。
隣で眠る瞳見てムラムラしても瞳はぐっすり眠ってるから、起こしてまで、ってのもあるし、いつ晃一が起きるかと思うと気が気じゃない。見たってわからないって、頭ではわかってるけど、精神的に無理だ。
結局、そういう時はトイレとかで、コッソリ携帯で動画見たりしながらヌクしかできなかった。

けど、口に出して誘うのってものすごく恥ずかしい。
セックス、なんて外では言えなかった。
世の皆様はどうしてるんだろう…

瞳を見ると、瞳も目の下を赤らめて少し目を逸らす。

「…久しぶり、だね…」

「…イヤ?」

瞳はふるふるとかぶりを降り、

「イイよ」

と答えた。

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