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パズル
第13章 別離

課長が言葉を続ける。
「今は辛くて、仕事なんかする気にならないかもしれない。先の見通しもつかないかもしれない。けど、それは会社を辞めればいい方向に転がることかな? 今会社を辞めたとしても、身体が完治すればいずれどこかで働かなきゃならないだろ? その時、戻る場所があるのとないのとでは雲泥の差だと思う。復帰して、それでも辛くて辞めたいと言われたら、それを止める権利は俺にはないけど、出来ればこの期間に身体だけでなく、心も落ち着けて、元の幸村で会えることを願ってる。お前には、まだ守るべき存在がいるだろう?」
守るべき存在…晃一のこと、か…
「皆、待ってるぞ。」
「はい…」
コクリと、頷いた。
守るべきものができると、オトコは弱くなるのに。
もう、そんな事言ってられない…強くならなきゃ…強く…
「今は辛くて、仕事なんかする気にならないかもしれない。先の見通しもつかないかもしれない。けど、それは会社を辞めればいい方向に転がることかな? 今会社を辞めたとしても、身体が完治すればいずれどこかで働かなきゃならないだろ? その時、戻る場所があるのとないのとでは雲泥の差だと思う。復帰して、それでも辛くて辞めたいと言われたら、それを止める権利は俺にはないけど、出来ればこの期間に身体だけでなく、心も落ち着けて、元の幸村で会えることを願ってる。お前には、まだ守るべき存在がいるだろう?」
守るべき存在…晃一のこと、か…
「皆、待ってるぞ。」
「はい…」
コクリと、頷いた。
守るべきものができると、オトコは弱くなるのに。
もう、そんな事言ってられない…強くならなきゃ…強く…

