この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
金木犀
第2章 意中之人
「こんにちはー」

「こんにちは……」

挨拶をされてしまい、条件反射で返してしまった。

「えっと、皐月翔夜くん、だよね?」

彼女は笑顔で話しかける。
近くで見れば見るほど、可愛らしい顔つきだった。

「なんで俺の名前──」

「だって、有名だもん、ね、千里?」

「え……うん……」

隣にいる、長い黒髪の女は、彼女と並んでいると、すごく地味な顔に見えた。
こいつも歯切れの悪い喋り方をするが、元々そういう性格な気がする。
それよりも、こいつ、何処かで見たことが──

「翔夜」

颯太が俺の名前を呼んで、少しだけ険しい顔をしていた。
どうしたんだこいつは。

「何だよ?」

俺が返事をすると、にっこにこの笑顔で、彼女が割り込んできた。

「えっと貴方は……」

「小笠原颯太(おがさわらそうた)」

「小笠原くん、えっと私は──」

「御影椿(みかげつばき)さん、でしょう」

「うん。名前、知っててくれたんだ。嬉しいなー」

御影は嬉しそうに頬を染めながら喜んでいた。他の女子と違って、その仕草が自然な感じがしてかわいかった。
なんというか、気取っていない感じがした。



/32ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ