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金木犀
第3章 悪因悪果

さて、実際に付き合ってみたものの、一体何をすればいいのか分からない。
取りあえず、彼女には付き合っているということを黙ってもらった。
彼女は少しだけ残念そうな顔をしていたが、承諾してくれた。

決して口には出せないが、本当に可愛い。

頭を撫でてあげると、目を閉じて気持ち良さそうにするところとか。

のろけ話はやめよう。
これ以上自分の首を絞めたくはない。

しかし、不思議に思ったのだが、周りに隠しているからなのか、お互いにお互いの友達を紹介しようとはしなかった。なので、この前、彼女が女友達と喋っている様子を見たとき、少しだけ新鮮だった。
あとで聞いた話なのだが、彼女の名前は水無月千里というらしい。あんなに内気な子が、どうして彼女のような明るい女の子と友達になれたのか、少しだけ気になった。

「そういえば、えっと小笠原くん──だっけ?」

「颯太がどうかしたのか?」

「うん。小笠原くんの彼女さん?っていう、桐壺さんと友達になったけど……翔夜は知ってる?」

「紫苑が?」

「あ、やっぱり知り合いなんだ。可愛い子だったなー。髪の毛がこう、くりんくりんってなってて、人形みたいだった」

「まあ、顔だけはな」

「顔だけ?」

彼女は首を傾げ、俺の方をじっと見た。
先ほどまでの行為を思い出して、また抱きつきたくなったが、ここは我慢する。

「紫苑ちゃんって呼んでもいいかなあ?」

「いいんじゃないか?それにしても珍しいな。椿でもそんな風に呼ぶ方で悩んだりするんだな」

「うん。名前って大事じゃない。だから、呼び方は気にするかな」

ちょっと困った顔で唸っている彼女が可愛すぎて、もう一回抱きついた。
お互い下着姿なので、肌のぬくもりが直接伝わってくる。

「もう……翔夜ったら」

「いや……?」

俺はわざとらしく、彼女の耳元に囁いて、赤く染まっている耳たぶを甘噛みした。
可愛らしい声が聞こえる。


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