この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
金木犀
第3章 悪因悪果

小煩い目覚ましの音で目覚めて、ぼんやりした視界の中、何となく携帯を開いてみると、案の定、彼女からメールが来ていた。

『ネコ缶 食べてみたら?』

何の話をしていたのだろうか。全く思い出せなかった。

朝の支度をして、のんびりと学校に向かった。
いつも俺はやたらと早く学校につくよう、目覚ましを設定しているので、人少ない学校にのんびりと入っていく。
普段なら鍵がかかっているはずの教室が、今日に限って開いていた。
さわやかな朝に、イライラポイントが上がっていく。
相手によっては、殺してやりたいところだが、学校なので一応我慢した。

そこにいたのは水無月千里だった。

すこしびっくりしたのだが、まあ、何処かの知らない男子よりかはずっとましなので、イライラポイントが下がった。

「……うす」

「あ……。皐月くん──お、おはよ」

相変わらず内気な奴だ。そう思って、窓側から三列目の、前から三番目の自席に座った。
ちなみに彼女は、廊下側から二列目の、一番後ろの席である。

それにしても、やっぱりそこかで見たことが──

「ぎゅるるるるー」

そこまで考えていたところで、俺の腹の虫が空腹を訴えた。
これはかなり恥ずかしかった。朝食を抜いてきたことが悪かったのだろう。
教室は俺たち以外誰もいないのだから、彼女にも聞こえているに違いない。

横目でちらりと彼女をみてみたら、どうしたらいいのかわからないといった顔で、ぽかんと口を開けている彼女が見えた。

「…………あの!」


/32ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ