この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
影に抱かれて
第15章 その、白い手

リュヌはジュールのための温かいミルクをメイドに頼むと、入浴が終わるのを待つことにした。

様々な考えが頭を巡る。

夫人があの塔に一人で上るなんて……確かに考えられない。こんな恐ろしいことが起きるなんて……

伯爵に続く、夫人の突然の死。
フランクール家の新しい出発の日になる筈だった晴れの日に、このような事態を招くとは……この家の未来にも暗雲が立ち込めているかに思える。

しかし、ジャンであれば何とかしてくれるのではないかとも思う。彼は人生すべてをフランクール家に捧げ、敬愛していた伯爵と再建したこの家は、彼の守るべきすべて……生き様そのものの筈だからだ。

リュヌは大きなため息をついた。

「やあ、リュヌ。待っていてくれたんだね」

風呂で温まったジュールの頬には赤みが刺していた。

「ミルクを温めたよ、ジュール。飲んで……早く休んで」

「ありがとう……リュヌ」

/183ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ