この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
影に抱かれて
第2章 月と太陽

以前のフランクール家は伯爵家とは言っても名ばかりで、裕福な豪族の出である夫人を迎えるまではかなり苦しい生活を強いられていた。労働などは堕落の象徴とされる貴族社会で、伯爵自らが庭仕事をするなどとは通常考えられないことだ。

「あの頃は本当にご苦労されましたなあ。しかし若旦那様の代になってからの当家は見違えるほど……」

「おいおいジャン、もう若旦那はないだろう」

枝に鋏を入れながらプッと吹き出し、その後わざとらしく顔をしかめて見せる伯爵だったが不快に感じている様子は全くない。

そしてジャンも、ニコニコと笑いながら切った枝を入れる袋を伯爵の手元に差し出しさりげなく受け止める。

以前から感じていることだったが、まだ子供であるリュヌから見ても二人は理想の主従関係だと言えた。

/183ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ