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影に抱かれて
第8章 心のままに

夫人の実家は裕福な豪族だと聞いている。面白おかしくしてくれた、あの貧乏だけど楽しいドゥルーの家族の話も、何もかもが嘘だったというのか……?

リュヌは知らず知らずのうちにドゥルーの手を振り払い、ドゥルーのその手は宙に浮いたままになった。

「違う……! 違うんだよ、リュヌ。本当に遠い親戚で、こんな話があるまでは存在も知らなかったんだ。夫人は僕らの家族の存在を知っても、もちろん援助なんかしてくれなくて……取引を持ちかけて来たんだ。僕の家は本当に貧しかったから……断ったら良くないことが起きるって言われて、僕は兄弟たちを人質に取られた気分だったよ」

ドゥルーの瞳には涙が浮かぶ。

「それにリュヌのことは……ジュール様に悪影響を与える、ろくでなしだって……そう聞いていたんだ。そんな悪い奴から親戚の坊ちゃまを守るという話だったら……兄弟たちのためにもやってやろうじゃないかって」

夫人が自分を良く言わないことは想像できたが、実際にろくでなしと聞くと……リュヌは大きなショックを受けた。

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