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第8章 リナのそれから

翌日、学校にいかなくていいと言われていたリナだが、普段通りに起こされた。



「着替えろ。」



そう渡された服に袖を通したリナは、昼食後に出掛けると言われていたので、玄関に行った。


そこには、ずっと会いたかった黒服の男が車のドアを開けて立っていた。



「…っあの！！昨日は有難うございました。」


「…あぁ、あれは仕事だし、お礼を言われる事ではない。」



小走りで近づいて、彼の前で深々と頭を下げた。
そのリナに、男は小声でそう言ったのだが、車に乗っていた十条にはしっかりと聞こえていたのだ。



「リナ。乗りなさい」


「…はい、旦那様」