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獣欲の檻
第4章 売買交渉
後ろで、自分達を金に変える母とその恋人が、必死に金を数えてるのに、親に縋り付く事もせず「姉を返せ」と怒鳴り泣く7歳児にも感心していたのも事実だった。
この業界で同情なんてあり得ないが、幼い姉妹の気丈さに心を奪われていた。
もしも、この親が子を売るのを躊躇して見せたら、自分はどうするだろうか…。
返答次第では、見逃すのか。
この7歳児は、親の返答にどう反応するのか。
次から次へと興味が湧いて来て、この仕事を始めて初めての言葉をかけた。
「本当にいいのか?」
年配の男の質問に、手を止める事なく数えながら母親は縦に首を何度も振っていた。
この業界で同情なんてあり得ないが、幼い姉妹の気丈さに心を奪われていた。
もしも、この親が子を売るのを躊躇して見せたら、自分はどうするだろうか…。
返答次第では、見逃すのか。
この7歳児は、親の返答にどう反応するのか。
次から次へと興味が湧いて来て、この仕事を始めて初めての言葉をかけた。
「本当にいいのか?」
年配の男の質問に、手を止める事なく数えながら母親は縦に首を何度も振っていた。