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第5章 スタート

「連れて帰って来てくれる？」


「…あぁ。」


「どのくらい？いつ帰って来るの？」


「すぐだ。」



黒スーツの男は、檻の中にいるココの頭に手を置くと、すっと立ち上がりリナを引っ張る様に連れて行った。

ココもルルミも鉄格子に掴まり、リナが見えなくなっても覗き見ていた。


リナはというと、扉から出ると長い階段があり、そこを歩いて登った。他の黒スーツの男達は、布袋に女を入れ、担いでいる。

ここからまた何処かに売られるのだ。