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第5章 スタート

「リナの親の件は、彼が遂行してくれている。…本当にいいんだよな？」


「…お、願い…します。」


リナは、実のところ考え直していた。このまま行けば、ココもルルミもさっきに見たいに、自分の知らない所に連れていかれちゃうんじゃ無いかって。

3人一緒にいられるなら、あんな母親でもいた方がいいんじゃ無いかと。


でも、優しく聞いて来た旦那様の目はやはり鋭く、今更なかった事に…なんて、口先の約束でもひっくり返せない気がしたのだ。


男も勿論、辞める気は無い。


裏の稼業。堅気が関与しては、示しがつかないと、ヤクザが乗り込んで来たのだ。勿論、乗り込まれなくても、リナに頼まれなくても『殺す(けす)』手はずにはなっていたのだ。