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第6章 ココの行き先

ココの幼い態度がオークションを盛り上げたのだ。
10億の金額はさらっと越し、当初買うと言っていた男もとうとう札を上げられなくなった。


気がつけば55億の値がついた。


オークション始まってからの歴代3位だった。



「ココ、良い子だ。」


男はココの頭を撫でた。ここまで延びるとは思ってもいなかったのだ。子供の取引でも相場は2億くらい。10億ですらマニアックな人が提示する額なのだ。

年に一回世界オークションのすごさを男は興奮しながら味わっていた。


「いいかい、オレンジジュースの約束は覚えてるね？何があってもそれだけは守るんだよ？いいね？」