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獣欲の檻
第7章 ルルミの行き先
幼い喋り方のサクラに姉二人を重ねて見るルルミは、思い出したかの様に泣き出した。


小学校に上がる前の幼女が、虐待を受けつつ育ち、母に売られ姉二人にしか匿ってもらえずに此処まできたのだ。


『お姉ちゃんのため』
そう思って離れても、数時間で恋しくなるのは当たり前だった。



「マル、泣いちゃダメ!!人が来ちゃう!!」



そう言うと、サクラは部屋から飛び出した瞬間、尻餅をつく様にまた部屋に転んで入って来た。


ルルミが目を大きく開きパチパチと瞬きをしていると、ドアの前には『ご主人様』が立っていたのだ。



「まぜマルの部屋にサクラがいるんだ。」
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