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出会い系体験談~秘密の調教日記~
第4章 挿話 二
「まあねー」
圭介のような男らしい外見も嫌いではないけれど。チャラチャラしすぎた服装や言動を抜きにして単純に顔だけ見れば、一般受けのいいイケメンだとは思う。
だけどやっぱりあたしは、ちょっと中性的で幼さの残る可愛らしい感じの方が好きだ。
「ん? なら、なんで楽しめなかったんだ?」
「いや、楽しめなかったわけじゃないけど……」
そこで言いよどむ。楽しめなかったわけじゃない。女装させて、辱しめながらのプレイは興奮したし、敏感な彼を何度もイカすのは快感だった。嗜虐心も充分満たせた。
だけど、どこか物足りなかった。
どうしてだろ……。
「脅えて……なかったからかな」
「……え?」
圭介が怪訝な顔をする。あたしも口に出してみて、ん? と首をかしげたくなった。
ああ、でも確かにそうかもしれない。行為が終わったあと、イツキくんはとても満足そうだった。あたしから受けた過激なプレイに怯えたり不満そうな様子は微塵も感じられなかった。
その瞬間だ。いっきに、気持ちが萎えてしまったのは。もっと嫌がってほしかったし、怯えてほしかった。一人めのマコトくんみたいに。