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出会い系体験談~秘密の調教日記~
第4章 挿話 二
本当はもう少し空腹の時に飲みたかった。ビールって腹に溜まるし。
泡に口をつけちびちびと飲みながら、仕方なく話すことにした。
「なんか無性に、壊したくなる時があるんだよ」
「……壊す?」
再び怪訝な顔をされる。
「そーそー。うざったい上司に呼び出された時とか、無茶ぶりしてくる取引先とか、残業続きで疲れてたりするとさ」
「ストレスか?」
「……なんじゃない? そのイライラを無性に誰かにぶつけたくなる。痛めつけてやりたくなる」
圭介は絶句。確かに、これは世間一般で認識されている『気持ちのいい』セックスとは程遠い欲望だった。
「男の子が怯えたり、泣き叫んだりしてるの見てるとむちゃくちゃ興奮する時あるんだよねー」
「……それ、大丈夫か?」
「まあ、だからお金のやり取りを持ちかけることを思いついたってのもあるけど」
多少過激にやり過ぎてしまったとしても、金が絡むと案外みんな寛容になってくれる。
「いや、そーじゃなくて。巷(ちまた)で流行ってる、快楽殺人とか犯すなよ。俺カツ丼作れねーぞ?」