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出会い系体験談~秘密の調教日記~
第5章 二十歳、ケンヤ
「ええっ?」
素で声をあげてしまった。だってまだ、通話を始めて五分経っていない。
どれだけ盛ってんの。
「で、できないよぉ」
「なんで? 変な気分なんでしょ?」
電話越し、ケンヤくんは少し息が荒い。興奮してるみたいだ。
さすがにそんな気分ではないし、一人でする演技まではしたくない。
「ねえ、早く。興奮してんでしょ?」
ケンヤくんのねだるような声に、どちらかと言うと嗜虐心を煽られてるんだけど。
一瞬迷った末、ある提案をした。
「じゃあさ、えっと……土曜日空いてる?」
「……今週?」
「うん」
「夕方の五時くらいまでなら。夜はバイトなんだ。会おうって話?」
「うん……」
とにかく恥ずかしそうに。恥ずかしそうに。
「会って俺にいじめてほしいの?」
「うん。あと、あたし、いじめられるのも好きだけど、いっぱいご奉仕するのも好きなの……。だからケンヤくんにも、いろんなことしてあげたいなぁって。電話より、会ってからの方がいろんなことしてあげられるでしょ?」
電話の向こうから、生唾を呑み込むような音がした。