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出会い系体験談~秘密の調教日記~
第5章 二十歳、ケンヤ
黒と白のボーダーのインナーに、七分丈の水色のシャツ。深緑色のジーンズ。あら、オシャレさん。
明るめの髪は短くて、ワックスで整えられていた。ぱっと見た印象は二十歳よりも上だけど、よく見ると顔自体は幼い。やっぱり、どちらかと言うと可愛い系かな。
あたしが彼の姿を観察している数秒間、ケンヤくんもあたしを見ていた。
「ラッキー。美人さんだっ」
ふいににこっと笑って言う。笑った顔はさらに幼い。
「ええ、そんなことないよぉっ」
ぶりっ子ぶりっ子。うっかり繕うの忘れるとこだった。
助手席に乗って、まずは軽く初めましての挨拶を交わした。
がつがつと進めてくる子だったわりに、実際合ってみると礼儀正しくて意外だった。
「お昼何食べたい?」
「肉っ」
勢いよく答えられ、つい噴き出してしまう。
「この近くに美味しいとんかつ屋さんがあるんだ」
「いいねーとんかつ。そこにしよっか」
「うん、俺が道案内する」
あたしは車を発進させた。ケンヤくんに案内されるまま、あまり馴染みのない道路を進んでいった。