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出会い系体験談~秘密の調教日記~
第5章 二十歳、ケンヤ
とんかつ屋さんはほんの五分ほどで着いた。十一時オープンでまだ開いてなかったから、駐車場に停めていろいろと話していた。
今までの二人に比べ、ケンヤくんはとてもよく話す。人見知りとかしないみたいだ。
あたしは彼に、五万のことを打ち明けた。
「え!? お金くれんの!? なんで!?」
「えっと……いじめてくれる、お礼。あたし、尽くしたい人だから、タダでいろいろしてもらうなんてできなくて……」
「でも尽くしてくれるんだろ? その上お金まで払うの?」
「えっと、それはぁ……」
確かに。いつも、いじめさせてもらうかやらせてもらうお礼にお金を渡してたけど、今回なんだかギブアンドテイクが成り立ってないような。
そこを突かれると、困ってしまう。
「変なの。Mってそういうもんなの?」
「うん、そういうものなの」
「ふーん。でも俺スマホ最新の機種に替えたくて、実は今金すげー欲しいんだ。バイトもちょっとシフト増やしてる。だから、お金貰えるの嬉しい」
「あ、そうなの?」
怪訝な反応をされるから、どうしようかと思ったけど、それならちょうどいい。