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出会い系体験談~秘密の調教日記~
第5章 二十歳、ケンヤ

「ええ!?」

 びっくりしたようなケンヤくんの声。
 そりゃ、びっくりするか。マニアックだし、ちょっと危ないプレイだ。窒息プレイが好きというのも嘘なんだけど。

「引いたぁ?」
「ひ、引いてないけど。苦しいのが好きなの?」
「うん……そうなるかなぁ」
「首絞められたりとか?」

 頷こうかどうしようかためらう。実際にされたら怖いし。

「明るいところで縛ってほしいんだろ? そのまま首……絞めればいいの?」
「あー、そう、かなぁ」

 曖昧に笑ってごまかす。いや、それ結構危ないんじゃなかろうか。自分がする側ならともかく、さるるのは純粋に怖い。

「詳しいことはホテルで話すから」
「……うん、わかった」

 しばらく黙々と食べていたけれど、ふいに彼が言った。

「俺……確かにS願望あるけど、あんまり経験ないんだ。下手でも引く、なよ?」

 目元を染めながら言った。
 思わず噴き出しそうになる。 うん、知ってた。多分そんな感じだろうなぁって。

「大丈夫だよ?」

 あたしは笑顔で答えた。
 だってそんな子を苛めるのが、あたしの本来の願望なんだから。
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