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出会い系体験談~秘密の調教日記~
第5章 二十歳、ケンヤ


 天涯ベッドはともかく、ガラス張りのお風呂なんて初めてだった。幾つかの部屋限定のオプションかな。

「もしかして、ラブホ初めて?」
「あるよ何回か。でもその中でこの部屋が一番すごい」

 ベッドをちらりと観察しつつ、ケンヤくんの足は浴室へ。やっぱりガラス張りのお風呂って気になるよね。
 あたしもあとを追った。
 浴室のドアを開けて、困惑。
 中は確かに豪華ではあるけれど、至って普通のお風呂だった。

「あれ?」
「……そっか、マジックミラーになってるんだ」

 あたしはぽん、と手を打った。

「マジックミラー?」
「そう。片方から見るとガラス張りみたいに見えるけど、反対側から見ると普通の壁なの」
「すっげえっ」

 ケンヤくんが興奮気味にしゃべる。

「……お風呂入ってるとこ丸見えでドキドキしちゃうね」
「うん。ねえ、あさみさん先に入りなよ。洗ってるとこ見ててあげる」

 唐突な提案。
 そういえば、あたしは恥ずかしいのが好きというキャラだった。本当はケンヤくんと一緒に入っていろいろやりたいけど、今は我慢だ。

「う……うん」

 あたしは小さく頷いてみせた。
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