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第7章 十九歳、ワタル

「……言えないですってばぁ」
「でも妄想はしちゃってるんだ。素直で可愛いね」
「してない……です」
「してるでしょ？　声震えてるよ？　興奮してるのまるわかり」

　生唾を飲み込む、ごくりという音。
　スマホ越しだとなんだか生々しくて、余計に興奮した。
　音だけというのも、ありかもしれない。

「ねえ、触ってみて、自分の」
「ええっ？」

　唐突なエロイプの命令。そりゃ驚くだろう。

「今どんな格好？」
「下はパンツだけ……」
「ならその上からでいいよ？　ちょっと撫でてみるだけ？」
「う……ちょっとだけですよ？」

　そう断りを入れて数秒。電話越しに息遣いが聞こえた。ふ、ふ、と細かくて小さい。ワタルくんが自分のを触ってるのが生々しく伝わってきて、あたしのあそこもじんわりと濡れた。

「あ、あさみさん……っ」
「……ん？　何想像してんの？　縛られてる自分の姿？」
「あ、やだ……っ」
「言ってみなよ？　どこを縛られたい？」
「は……ん……足と、腕……。んん……ダメ、シコシコしたくなっちゃいます……っ」