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出会い系体験談~秘密の調教日記~
第7章 十九歳、ワタル
あたしも自分の体を洗い、浴槽には浸からずにそのまま浴室を出た。
体を拭いて下着だけ身につけ、部屋に戻る。ワタルくんはベッドに体を丸めて横になったまま枕を抱きしめていた。
なんて乙女チックな仕草、と思ったけれど、違うらしい。火照った体が辛くて仕方がないようだった。きつく瞼を閉じて、深い呼吸を繰り返している。
欲情を必死に抑えようとしている姿がそそる。
「お待たせ。ご飯食べる? それとも先に縛る?」
「ご飯はまだいい……」
「はいよ」
買ってきた袋ごと冷蔵庫にしまい、さっきショップで買った袋を手に取った。箱をあけ、鮮やかな赤色の縄を取り出した。
「結構長いね」
縄と一緒に紙も入っていた。そこには使用上のもろもろの注意と、ひし形縛りの手順というのが書かれていたのだ。簡素なイラスト付きで。なんて親切なの。
「ひし形縛りだって。知ってる?」
「確か亀甲縛りの簡易版だったような。見た目はあまり変わらないけど、亀甲縛りより簡単な縛り方のはずです……」
「へー。詳しいね」
亀甲縛りはあたしでも知っている。