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出会い系体験談~秘密の調教日記~
第7章 十九歳、ワタル

 もちろん、やったことはないけれど。
 紙の手順をざっと読んでみると、それほど難しくはなさそうだった。

「やってみようか」

 実践あるのみだ。
 ワタルくんは小さくこくりと頷いた。
 下着は身につけてないようだった。まあ、さっき汚してしまったから履けないんだろう。バスローブを簡単に羽織っているだけだ。
 ベッドから起こし、あたしは迷った末、再び浴室に連れていった。羽織っていたバスローブも脱がせ、全裸で。
 ホテルの部屋で、全身鏡があるのはここだけだ。自分が縛られていく過程を、彼にも見せたかった。さっきまで入っていた浴室は、蒸し暑かった。曇った鏡に軽く湯を流し、彼の裸体を映す。白くて線の細い体躯と、勃起した性器も。

「よく見てなよ? ワタルくんの白い体が、赤い縄で彩られていく様子」
「は……」

 後ろから尻を撫で、あたしは彼の耳に吐息を吹きかけるように囁いた。

「目を剃らしちゃだめだよ?」

 返事の代わりに熱い息遣いが聞こえた。恥ずかしそうにうつむいていた顔をあげる鏡の中のワタルくんと目が合う。
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