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出会い系体験談~秘密の調教日記~
第7章 十九歳、ワタル

 あたしは辺りを見渡し、さっきまでワタルくんがしていたベルトを手に取った。

「……今度は何?」
「手を縛るの」

 ひし形縛りは体に縄を巻くものの、基本的に手も足も自由だ。拘束力はあまりない。
 それではつまらない。

「やだよ」
「大丈夫、もう酷くはしないって」

 怯えるワタルくんの両腕をそっと押さえつける。

「いいでしょ?」

 目を見ながら問いかけると、恥ずかしそうに顔を背けて小さく頷いた。

「いいよ?」
「ありがとー」

 両腕を一纏めにしてベルトを巻く。そしてそれをベッドの柱にくくりつけた。これで完全に、彼は拘束された。ほとんど抵抗もできない体勢だ。
 その上全裸でひし形縛りをされている。眺めていて興奮しないはずがない。

「いい眺めね」
「見ないでってば。部屋暗くしてよ」

 ホテルの照明は明るいままだ。ワタルくんの頭の上にあるスイッチに手を伸ばし、ベッド脇の小さいランプだけつけたままにして、照明を暗くした。

「これでいい?」
「ひゃっ」

 脇をつーっと撫でながら言う。小さく上がった悲鳴。
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