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出会い系体験談~秘密の調教日記~
第9章 カイ(年齢不明)
ーーやっと来たか。
睨(ね)めつけるように視線を向けると、ドアが開いて『カイ』が車に乗り込んできた。
「よっ、お久ー」
「……最後に飲んだ日から一ヶ月も経ってないっつの。で、旅は終わったの? お土産あるんでしょうね」
「もちもち」
ごそごそと鞄を漁る彼に、あたしは本題を尋ねる。
「……で? 何この茶番劇。あんたが出会い系を使って、わざわざ別人を装ってあたしに接触してきた理由、あたしのアカをつきとめた方法、二枚の画像をどこで拾ったか、を端的に説明しなさい」
「なんだよバレてたんか。おまえのリアクション、楽しみにしてたんだけどなー」
そう言って圭介は、豪快に笑った。
『カイ』はやっぱり圭介だった。おかしいと思ったんだ、いろいろ。画像も詳細も掲載していないあたしにコンタクトを取ってくるところとか、わざわざ別の連絡ツールを指定してきたくせに、あたしについては何も聞いてこない。写メの要求もない。唐突なエロ話、しかもネットからコピってきたような書き方だったし、人見知りで通話を拒否るくせに、会いたいなんて。