この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
出会い系体験談~秘密の調教日記~
第9章 カイ(年齢不明)
ここのサイトには、何枚も自撮り画像を載せている人が多い。同じ人のプロフィールページから、二枚拝借しただけということだった。
「おまえ好みの可愛いの選んだんだよ」
圭介はにっと口元を歪めて笑った。
「……馬鹿じゃないの?」
本当に、無駄に手の込んだなりすましみたいなことやりやがって。
あたしは呆れ気味にため息を着いた。
「で? 土曜の昼からどこ行く気? ご飯でも奢ってくれんの? まわらない寿司でも行く?」
ハンドルに両手をかけ、問いかける。まったく、わざわざドッキリに乗ってあげたあたしのこの優しさよ。
だけど圭介の返答は、あたしの斜め上を行くものだった。
「……あれ、飯も経費で落ちんじゃなかったっけ? 飯はおまえの好きなのでいいけど、そのあと行くホテルは俺の行きつけにしてもらっていい?」
「…………は?」
「五万だろ? 使えるの」
そう言って、鞄の中から圭介が取り出したのは、バイブだった。
「これも経費で落としてな?」
「はあ?」
あたしは驚いて息を呑む。
そんなあたしに、圭介は当然だろと言わんばかりの顔で言った。
「もちろんやるよな? 俺ともセックス。そのために会ってんだろ?」