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出会い系体験談~秘密の調教日記~
第9章 カイ(年齢不明)
最初は冗談かと思った。またいつもの軽口でも叩いているのかと。だけどバイブは本物だったし、圭介もからかってる雰囲気ではない。
「とりあえず車出せよ?」
促され、駅の駐車場に停車させていた車を発進させた。
寿司はやめて、行ったのは近くのファミレスだった。別に経費を削減したかったわけでもなく、圭介がハンバーグが食べたいと言ったからだ。
そこでも特にエロ話をするわけでもなく、いつもと変わらない普通の雑談。
やっぱり冗談?
あたしは圭介が夢中でハンバーグにかぶりついている様子をじっと見つめた。改めて見ると、顔だけはいい。髪は金に近い茶色。ブリーチで確実に抜いててそうな色だ。
堀の深い顔立ち。くっきりとした二重と、鼻筋も通っている。幼なじみで見慣れた顔とはいえ、イケメンだなとは思う。
だけど圭介、されど圭介だ。昔からの知り合いと、セックスというのは考えられなかった。
……うん、ないわ。その結論はくつがえらない。
「今日は清楚系なんだな。珍しい」
思い付いたように圭介が言う。服装のことかとすぐにピンときた。