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第1章 十八歳、マコト

　車の中でのマコトくんはやっぱり口数が少なくて、さすがに怒らせたかな、と思わなくもなかった。
　何度も止めてと叫んでいたのに、そんな姿に興奮して、さらに行為をエスカレートさせてしまった。
　反省、してなくはない。
　金銭の受け渡しという利得があるから一応丸くおさまったけど、普通なら訴えられてもおかしくないレベルだよなーとは思った。もうほぼ逆レイプだ。
　だけどまあ、一回きりの関係だし。そう思うと気も楽だった。

「家の近くまで送るよ」
「あ、平気です」
「だって体中べたべたでしょ？　二回射精しちゃってるし。そんな状態で電車とか公害じゃん」
「こ……っ!?　誰のせいだと思ってんですか！」
「…………だからお詫びに送るって」

　目くじら立てて怒られて、そりゃちょっとはやり過ぎた悪いって思ってるけど。