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第3章 十九歳、イツキ

　顔はもうちょっと妥協しようかなー。そんなことを考えていた水曜日の夜。
　ついにあたしは見つけたのだ。彼、イツキくんを。
　彼のプロフに偶然飛んでしまった時は驚いた。プロフに挙げられている画像を見て、女の子かと思ったのだ。それくらい、イツキくんの容姿は可愛らしかった。
　だけど、たとえ女性の登録者であっても女の子のプロフには有料のポイントを払わないと飛べないようになっているはずだった。多分、女のふりをした男が女の子に会うのを防ぐためだろう。
　だから、その画像はーーイツキくんは男の子のはずだ。
　プロフに書かれたメッセージに目を向けた。
　そこにはこんな感じのことが書かれていた。
　ーーイツキ、十九です。最近自分はＭなんだなぁと自覚しました。優しくいじめてくれる人、いませんか？　できたら年上の女性がいいです。見られながら恥ずかしいことさせられちゃうのが好きです。よろしくお願いします。