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出会い系体験談~秘密の調教日記~
第3章 十九歳、イツキ
耳に当てたスピーカー越し、彼が少しずつ興奮してきているのも伝わってきていた。
今なら多分誘いに応じてくれるはず。
あたしはおもいきって、土曜日会わない? と提案した。
一瞬の沈黙。
「すみません、土曜はバイトが……」
「夜?」
「いえ、夕方の三時まで……」
「なら、そのあとでいいよ」
夜が空くのは好都合だ。真っ昼間っからそんなのは、ねえ。
「だったら、大丈夫です」
「良かった」
あたしは早速待ち合わせ場所と時間を提案した。彼の家から近い駅。あたしの家からも近い。車で迎えに行くと伝えると、電話越しに頷いたようだった。
彼の望むプレイはだいたい聞いた。これなら、あたしの欲望も満たせる。お互いにギブアンドテイクの関係が築けそうだ。
「……イツキくんがしてほしいことをしてあげる。だから、あたしの言うことちゃあんと聞くのよ?」
スピーカーの向こう、小さく洩れた吐息。
「……はい。よろしくお願いします」
恥じらいに震える声で、イツキくんはそう応えた。