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出会い系体験談~秘密の調教日記~
第3章 十九歳、イツキ
そうしてどうにか買うものを揃え、駅に着いたのは五時三分前だった。ギリギリッ。
イツキくんからは、数分前にラインで到着報告があった。
今回の駅はマコトくんのときほど大きくない。一応駅員さんはいるけれど、改札は一つしかなく上りと下り、一本ずつしかない小さな駅だった。
あっちはあたしの顔を知らない。
あたしは駅の端の送迎スペースに車を停め、ラインで電話をかけた。
「……はい」
聞こえてくるのはか細い声。
「もしもし、遅くなってごめんね。今着いたのところ」
「あ、全然大丈夫です」
「今どこにいる? 何できたの?」
「自転車で来ました。まだ駐輪場にいます」
送迎スペースから駐輪場は歩いて二分ほど。ちょうど良かった。
あたしは乗っている車の車種と色、ナンバーを伝えた。