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出会い系体験談~秘密の調教日記~
第3章 十九歳、イツキ

あたしはバックミラーにイツキくんの顔が映るよう、その場をよけた。
おそるおそる、イツキくんがミラーをのぞきこむ。
「わあ……」
小さく洩れたため息のような声。
「ね? ちゃんと美少女、でしょ?」
恥ずかしそうに目元まで染めながら、イツキくんはかすかに頷いてみせた。
「自分じゃ、ないみたい……」
「女の子になれた気分は?」
「……変な感じです。ちょっと、ドキドキします……」
「そう。じゃあ、もっとドキドキすることしよう?」
あたしはイツキくんの後ろにまわりこみ、彼の両胸を手のひらで包み込んだ。
弾力のないパッドの感触。感じるはずはないのに、イツキくんはびくんと小さく背をしならせた。
「女の子の体はね、とっても敏感なのよ。いろんなところが性感帯なの」
「ん……っ」
イツキくんの首筋に、唇を押しつける。
「男の子の時より、ずっと気持ちよくなれるよ? だから、興奮できる場所に行こう? ファミレスで、いろんな人に見てもらお?」
優しく、誘うように。
イツキくんの体が溶けていくのを、腕の中で感じていた。

