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第3章 十九歳、イツキ

　湿った喘ぎや息遣いは、狭い浴室の中で反響して大きく響く。イツキくんはそれが嫌なのか、声を押し殺そうと唇を噛む。
　我慢されると、出させたくなる。
　あたしはさらにシャワーの水圧を強くした。

「ん……んんっ」

　イツキくんが首を振って腰をうねらせる。縁に座ったまま、足をびくびくと突っ張らせていた。力の入った腹筋もひくひくしている。
　それでも開けと言った足は、閉じずに堪えていた。

「ふふ……」

　その従順さが可愛くて、つい笑みが浮かぶ。

「あ、だめ……、だめぇ、あさみさん……っ」
「何がだめなの？　ん？」
「僕、またイッちゃう……っ」

　あたしは彼のから、シャワーを離した。

「はあ……あ……」

　強張っていたイツキくんの体から力が抜けて、切なそうな吐息が漏れる。

「いいよ、じゃあやめてあげる」

　そう言って、イツキくんの欲望の証をそっと握った。

「はぅ……っ」

　はち切れそうなくらい硬かった。そしてまた、先端から嫌らしい汁が滲んでいる。

「でもこれ、このままでいいのかな？」

　上目遣いに彼を見上げた。