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ドラスティックな恋をして
第11章 潮時・・
「あそこに泊まってみたいの?」
副都心をバックにそびえ立つ、人気の有名ホテルを指差して昌宏が笑う。
「どこでもいい・・とにかく一晩一緒にいてみたいの」
ただの甘えだろうと、昌宏は快くOKした。
すぐさま宿泊の予約を入れ、電話を切った後に依子に聞いた。
「大丈夫なの?家を空けても」
「ええ・・」
依子の思いつめた横顔を黙って見つめていた昌宏は、
だったらゆっくりしよう、とベンチに座って風に吹かれながら
庭園の緑をいとおしそうに眺めた。