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ドラスティックな恋をして
第6章 夫という現実
その夜は久々に過ごす2人だけの夜とあって、
悟志のほうから依子の体に手を伸ばしてきた。
春の終わりとはいえ、夜の空気のひんやり感は都会のそれとは違って、
互いの肌の温かさをよけいに心地よく感じさせてくれる。
こうして男と女の行為に没頭できるのも、
互いの間にできた空白の時間のおかげかもしれない、と
依子は夢中になって悟志の体を抱きしめた。
だが夫に女として愛されていると感じるたびに、
なぜだかよその男に抱かれる場面を想像してしまう。
もしもこれがあの男だったら・・
不実な場面を思い浮かべた瞬間、硬くなった夫が入ってきた。
ゆっくりと切り開かれて依子は、
もう何年もあげたことのない喘ぎ声を・・舞い上がらせた。