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ドラスティックな恋をして
第7章 はじまり・・
昌宏と会う約束をしたのは、セカンドハウスを訪れた週末から2週間後だった。
新幹線からのメールは一往復半。
依子の返信に対して昌宏からの返事は来なかった。
メールが返ってくることを期待していたが、
1週間を過ぎても返事は来なかった。
所詮そんなものだ、と依子は期待した自分を笑いながら、
久々に送られてきた内職を黙々と仕上げた。
その仕事が片付いて一息ついていた頃、昌宏からメールがきた。
今度の日曜に会いませんか、と。
金曜の夜のことだった。
依子は別にいいですけど、と思わせぶりなと言うよりは、
ドライさを装った言葉を選んだ。
そっけない言葉に男のプライドが刺激されることを計算したが、
さすがにあの男には通用しなかった。
昌宏から返ってきた言葉も、じゃあ会いましょうか、と
逆に依子を刺激するような言い回しだった。
「なによ、自分から誘っておいて」
顔をのぞかせた女子高生の依子が、一人頬を膨らませた。