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ドラスティックな恋をして
第7章 はじまり・・
「依子さんとならこういうとこで一緒に楽しめると思ったんだ」

「え?」

箸を持ったまま、依子の瞳を見据える。
昌宏の穏やかな表情の意味が、解らなかった。

「たまにはなんも気負わないでだらっとしたいと思わない?
 相手にどう思われるか探りながら小奇麗な店で食事する、そういうの
 疲れる時ってない?」

「え?・・そう、ですかね・・」

今まで・・悟志とどこかに出かけた時、
そんなふうに考えることがあっただろうか・・

「オレがこれまで付き合ってきた女たちってみんな見てくれを気にするんだよ。
 服装もそう、食事もそう、買うわけじゃないのに覘く店も気取った感じでさ・・
 結構疲れるよね、そういうの。もっと身の丈に合ったものを選べばいいのにって、
 たまに言ってやりたくなる時があるくらいだよ」

大きく息を吐く昌宏の顔をまじまじと眺めながら、
ここは自分も本音を言ってやろうと思った。

「でも、吉本さんの印象からすると・・すごく気を使って・・
 まあ見た目も気にするタイプかなって、私も思ったけど」

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