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ドラスティックな恋をして
第7章 はじまり・・
またもや・・面を打たれた気分になった。

「そりゃそうだけど・・ねぇ吉本さん、そういうの、屁理屈って言うんじゃないの?」

ちょうどその時テーブルに焼鳥の皿が置かれた。
運んできた年配の店員は、依子と目を合わせてニヤッと笑ってから戻っていった。

「屁理屈だと言われてもオレは思ったままのことしか言わない主義なんでね。
 ついでに言えば、依子さんとは恋愛もできそうだなって言うのも本音だよ」

「え・・」

がやがやとしたしゃべり声が、一瞬消えたような気がした。
ピンと張りつめた空気に、昌宏の言葉だけがひろがったように聞こえた。

この私と・・恋愛も・・できそう・・?

「あの・・あのね、吉本さん、私が人妻だってわかっててそういう事言うんですか?」

体をのけぞらせおおげさに呆れてみせる。
心では、これまで経験したことがないんじゃないかと思うくらい、
心臓が激しい鼓動を打った。

人妻である私を恋愛の対象に見るなんて、
それを面と向かって言えるなんて、どこまでこの男は自由なんだろう・・?

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