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ドラスティックな恋をして
第7章 はじまり・・
ああ言えばこう言う。
そのたびいちいち口を尖らせる。
相手になんとかして私を肯定させようと態度に示して気を引いた。
そんな相原とのやり取りがそのまま吉本昌宏にスライドしてきたみたいだと、
懐かしさに想いをはせる。依子は壁を見ながらうっすらと笑った。

「高校生の思い出、っていうか宝物だったギターがきっかけになって
 タイムスリップしたみたい。
 楽器屋に行ったのだって30年ぶりくらい・・
 実はあの楽器屋で買ったのよ、私のギター。夏休みにバイトしてお金溜めて。
 最初のは親に買ってもらったから2台目は自分でって。
 実家は横浜なんだけどね、わざわざ御茶ノ水まで行ってさ・・
 だから絃を買うだけなのに懐かしくてあの楽器屋まで行っちゃった。
 そしたら吉本さんに出会ったってわけ。なんか・・おもしろいわね・・」

運命的だ、それが本心だがわざと違う言い方をした。
おもしろい、その程度の感情のほうが自分のためだと思った。

「そういう時は運命的だって、言うんじゃないの?」

依子のせっかくの努力は無駄になった。
昌宏はまるで依子の心の中を見通したかのように言い当てた。

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